無言の 空白の 時間


え?なんで?

…いや、分かりきってることだけど。


でも聞きたいんだよ。
確かめたいんだよ。
だから聞いてんだよ。


答えてくれよ!

いいからとっとと答えてくれよ!


…頼むからさ。


…。


…。


いや、取り乱して悪かったよ。
でもね…不安なんだよ。

君には分かって貰えないかもしれない。

でも。


分かって欲しいから。
で、分かりたいから。


…。

全部、その為なんだよ。
その為に、もがき苦しんでジタバタして。


確かにそうさ。

完全に分かり合える、なんて事はない。
完全に分かり合えては、面白くない。


…。

何話してるんだろうね。

分かってるはずなのに。


…いや、もうちょっとだけ聞いて。

その…もどかしいんだよ。

もっと言いたい事があるはずなのに。
もっと伝えたい気持ちがあるはずなのに。

もっと聞きたい事があるはずなのに。
もっと受け取りたい気持ちがあるはずなのに。


…だから、さ…。
もうちょっとだけでいいから。

そばに、いて欲しいんだよ。


何も話せないかも知れない。

だけど、無言でもいいから。
お互い無言でもいいから。

…話そう?


…。


…。


…。


…ごめんね、我が儘につきあわせて…。

…でも……。


…君の声が聞きたいんだ!
なんでもいいから話してくれよ!
黙ってないで話してくれよ!


…。

…ごめん…本当は話がしたいんだ。
だけど…何を話せばいいか分からない…。


話せなければ、せめて繋がりを感じたいんだ。

…でも…無言のまま繋がってるのは嫌だ…。


………また、話そうね…あの頃のように…。


じゃあね…。