私…胸の底に溜まった汚いもの…嘔吐したかっただけ…。思い切り一人で…。 ≪そんなのは嘘だね。君は見られたかったんだ。 みっともない自分の姿を見られたかったんだ。 泣き叫ぶ自分の姿を人に見られたかったんだ。≫ 嘘…イヤ…もうこれ以上傷つけないで。ここでしか吐き出せないんだから…。 ≪いいや、誰も君の事なんか傷つけちゃいない。 自分の壊れた心の鋭利な破片を手に握りしめ、 自分自身を滅多刺しにしているだけなんだよ。≫ もうイヤ。消えてしまいたい…消えて吹き飛ばされてちりぢりになりたい…。 ≪それも嘘だ。君の目は生を渇望している目だ。 自分の存在が消えて無くなる事に怯えている。 自分の存在を認めて貰いたくて泣き叫んでる。≫ …うるさい…。あなたに私の事なんて…何も分からないくせに…偉そうに…。 ≪ああそうか。君の考えはこれでよく分かった。 そうやって自ら孤独の殻に閉じこもるがいい。 そして誰も君を見なくなる。それが望みだろ?≫ |