真実の目


拙い舌足らずの言葉
そのたどたどしさが
とっても痛々しくて

真実の目を持つ子供
見なくてすんだ物を
嫌でも見させられて

苦しかったんだね?
悲しかったんだね?
淋しかったんだね?

魑魅魍魎の跋扈する
人の心の奥底の暗闇
見ちゃいけないモノ

幾度となく闇の底へ
引きずり込まれかけ
その度に傷つけられ

真実の目を持つ子供
悲しげな瞳の子供は
永遠の眠りを選んだ

もう見なくていいよ
もう喋らなくていい
安らかに…眠ってね