腐った魚の目


0と1の世界の
住民に成り下がった『もの』たち

1次元足りない女や
プラスティックの小人しか
愛せない『もの』たち

私はかつて彼らを
嫌悪の目で見ていた

みんな同じ目つき…

腐った魚の目だ
灰色に淀み
どこを見ているのか?

「おまえの目も同じだ」
一人が呟く

いや 違う
私はそんな目はしていない!

みんなが叫ぶ…
「おまえも仲間だ」
「鏡を見ろ」

私は鏡を見なくなった
私の目はいま
どうなっているのだろう?