草木よ眠れ


闇夜の鷺が光をまいた
夜が翡翠に染め上がる

微熱を帯びた世界たち
両手の中で揺らめいて

見つめた先のソラの上
沈んだ光がほほ照らす


果てなく続くは舞踏曲
見上げた星は刻の墓標

散り行く夢を託しつつ
還るは原始の海の果て

荒野を渡る草木の詩よ
静かに眠れ常世の闇に