矢のように飛んだ アイツの罵声
 三倍にして 投げ返してやった
お前は荷物を抱え 逃げ出そうとし
 テーブルに足 ぶつけ泣き出した

全てが狂いだしてる 歪みだしてる
怪しい過去は壊せ 未来の為に

アイツが踏んずけてった 目覚まし時計は
 ずっと地面に 転がったまま
お前がいっつも使った 小さな鏡は
 粉々に砕け 散らばったまま


空っぽの部屋の 壊れたカメラ
 フィルムだけは 壊れてはなかった
お前と一緒に描いた 未来への地図
 フィルムに残る 過去の残像

全てが焼き付いてる もう離れない
悲しい未来は潰せ 現在(いま)の為に

アイツがこなけりゃって 大声で叫ぶ
 古いシーツを 抱きしめたまま
お前が微笑みかけた 小さな鏡の
 破片を握る 手に血が滲む


未来なんてなかった
過去は偽物だった
現在(いま)は崩れかけてる
夢は終わりを告げる

ジェノサイドの 予感