君は遠い星のひと 僕には 君に触れる権利なんて なかったんだ からっぽの部屋 君のいた部屋 コーヒーも 冷め切らないのに 帰っちゃうんだね 話もロクに 聞いてくれない やっぱし 私なんかより 家庭が大切なんだ って 置き手紙 からっぽの部屋 君のいた部屋 ゲームセンターの中 UFOの頼りない腕で 二人で捕まえた牛 ボロボロに破かれて 部屋の隅に転がって 君の部屋の中 頼りない愛の形を 二人確かめあった夜 もう破れた恋なのに 心の中心に留まって 君の白い腕で ボロボロに裂かれた牛 僕も君の心を ボロボロに 裂いていたのだろう 君は遠い星のひと 家庭という 安住の星にいる僕には 君に触れる権利なんて 最初から なかったんだ |