ソラの上には


果てなく続く、夏の大空を見上げる。
  その空は、悲しいほどに青く澄み渡っていた。

  刻の凍ったような、夏の大空を見つめる。
    その視線は、過去の面影を追い求め彷徨った。

    雲の一片もない、夏の大空に叫ぶ。
      その声は、遙か彼方へと吸い込まれて消えた。


                  ────ソラの上には、シ。