すべてわかたずに


だいすきな きみのため

   ちりばめた よるのほし

      すべりおち きえていく

うたってた このうたは

   きらきらと かがやいて

      ゆっくりと おちていく

いまはもう ひとりでは

   ないからね あきらめて

      あとすこし とどかない

ことばなど かこのもの

   うでをくむ ゆっくりと

      まっしろな このうでを

そのじかん たいせつに

   したいから にげださず

      こんどこそ こんどこそ

ただずっと まもるため

   そこにある そのからだ

      しっかりと つかむため

よわむしな こころねは

   かたづけて さあはやく

      そのために もういちど

ことだまを うみだそう

   よがあける そのまえに

      このよへと もういちど





そのすべて わかたずに ただみても

みぎだけを みつめても

   なかだけを みつめても

      ひだりだけ みつめても


ほんとうの こたえには とどかない

ほんとうの おはなしは わからない